皆さんこんにちは!皆さんはお尻のもみほぐしの効果を知っていますか?
人に触られることのない場所だからこそ、余計に気にならないでしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、もみほぐしに意味のない行為はひとつもありません。
今回はお尻のもみほぐしの効果をお教えしますね。
お尻のコリがもたらす不快な症状
唐突ですがお尻はこるものだとご存じでしたか?
肩や腰がこるという感覚は少なからず経験があると思います。
一方、お尻のこりは実感しにくいですよね。
たっぷりとした脂肪に覆われているため柔らかいですし、何より「こるものなの?」という先入観もあります。
しかし実は、お尻には大小さまざまな筋肉が存在していて、足の疲れから骨盤の歪みまで影響を与える隠れた重要なパーツなんですね。
それでは、お尻がこるとどんな症状に見舞われるのでしょうか?
血流の悪化によって生じる症状
- 冷え性
- むくみ
- 不眠
血液は全身に酸素や栄養素を運ぶ役割のほかに、血液そのものの温かさにより身体を温める役割があります。血液の流れが滞ってしまうと、全身をめぐっている毛細血管まで温かい血液が行き渡らなくなり、全身に冷えが広がります。
血液の流れの悪さは血液中を流れる水分の排出も難しくするので、水分が身体のなかで溜まっていくことで、むくみが発生します。
身体の冷えは入眠にも影響を及ぼします。
寝付くまでに時間がかかったり、冷えのために途中で起きてしまったりするなど、不眠の原因にもなるんですね。
血行不良・冷え・むくみによって生じる症状
- セルライトの増加
- 下半身太り
血のめぐりが悪くなり、冷え・むくみの症状が重なってくると、お尻の皮下組織の内側にある脂肪細胞が血液中の老廃物を溜め込みやすくなります。
このように脂肪細胞が老廃物を溜め込み、大きくなったものを「セルライト」といいます。セルライトの特徴は肌のデコボコですよね。女性特有のものかと思いきや、男性にもできるものなので、男だからといってセルライトと無縁というわけではありませんよ。
それに、セルライトをそのまま放っておくとますます老廃物を溜め込みやすくなり、ウエストや下半身に脂肪が溜まり、いわゆる下半身太りといわれる状態になるので要注意ですね。
その他の不快な症状
- O脚
- 腰痛
- 扁平尻
お尻には複数の筋肉が集まっていることは先ほどご説明しましたよね。
例えば、骨盤の裏側にある仙骨と大腿骨をつなぐ「梨状筋(りじょうきん)」や、お尻の側面の筋肉である「中臀筋(ちゅうでんきん)」がこるとO脚になりやすくなったり、股関節周りの筋肉がこりの影響を受けると骨盤が歪みやすくなり、腰痛を引き起こしたりします。
お尻のコリは日本人に多い扁平尻や垂れ尻を助長することにもなるんですよ。
筋肉が硬くなると、お尻に張りがなくなってしまうので、扁平尻や垂れ尻といった日本人特有のヒップラインが見事完成してしまうのです…
お尻のコリの原因
冒頭でも触れましたが、お尻のこりは大変分かりずらい。
何しろ痛みを感じることはほとんどありませんし、押しても揉んでも筋肉のこりを判断することは難しいからです。
だからといって、筋肉のこりを放置していると、さまざまな不快な症状に悩まされることになりますよね。
それでは、お尻がこる主な原因はいったい何なのでしょう?
いくつか見ていきましょう。
原因 1
床に直接座ったり、背もたれにもたれるように座ったりするなど、お尻のトップが潰れてしまうような座りかたをする。
骨盤が後ろに傾くことで、からだ全体の血流が歪みの影響を受けます。その影響は全身に及びますが、血液の流れがとくに妨げられているお尻がこりやすくなります。
原因 2
ソファや椅子に長時間同じ姿勢で座る(座面が硬いものほど要注意!)
座っている間は、お尻のなかを通っている血管が潰されています。特に坐骨神経のうえに覆いかぶさるようにある「梨状筋(りじょうきん)」が長時間圧迫され、固まってしまうと交感神経が刺激されます。
交感神経は血管の収縮作用があるので、血管を締めてしまい下半身の血流が悪化する一因をつくります。
血流の悪化によってお尻のこりが進行していき、代謝も落ちることから、脂肪たっぷりの形が崩れた大きなヒップになってしまいます。
原因 3
大臀筋(だいでんきん)や中臀筋(ちゅうでんきん)などの大きな筋肉が硬くなる
お尻の主な筋肉は「大臀筋(だいでんきん)「中臀筋(ちゅうでんきん)」「小臀筋(しょうでんきん)」です。
これらの大きな筋肉が硬くなってしまうのも、やはり座りっぱなしによる血行不良が原因としてあげられます。
大きな筋肉が硬くなり筋肉としての機能を果たせなくなると、お尻の他の筋肉にも負担がかかるようになり、お尻全体にこりが広がります。
このとき、足の痛みやしびれに悩まされることがあるかもしれません。
坐骨神経が硬くなったお尻の筋肉に圧迫され負担がかかるためですが、まさか足の不快感がお尻のこりの影響を受けているとは思いもよらないかもしれませんね。
大臀筋
歩く・走る・階段の上り下りなどの日常の動作に使われる
中臀筋
足を横に踏み出すときや、骨盤を安定させる際に使われる
小臀筋
中臀筋をサポートする
このようにお尻のこりは血行不良が原因であることが分かりましたね。
ただ、血行不良はお尻だけではなく全身のこりを引き起こしますから、正常な血液の流れを滞らせないようにすることがいかに大事なのか、ご理解いただけたのではないでしょうか。
自宅でできるお尻のコリの解消法
お尻のこりを放置していると、さまざまな不快な症状に悩まされることになるんですね。
こりを解消する特効薬はないにしても、こりの解消に役立つ簡単なストレッチを紹介するので、ぜひご自宅でお試しください。
お尻のコリをほぐす下半身ストレッチ
このストレッチでは大臀筋と梨状筋(りじょうきん)、ももの裏側を伸ばせます。
梨状筋の役割
梨状筋はお尻の深いところに位置する筋肉で、インナーマッスルのひとつですね。
梨状筋の役割は、股関節の位置を変えずに外側に回す動きを担っていて、体をねじる・方向転換する・振り向くといった基本的な動作にかかわっています。
最初に「太ももとふくらはぎの裏」を伸ばすウォーミングアップをします。
椅子に浅く腰掛け、かかとを床につけ両足を伸ばします。かかとは上向きにしましょう。
次に背中を丸めないように気を付けながら、上半身を少しずつ倒していきます。
太ももとふくらはぎの裏の筋肉が伸びているのを感じながら、ゆっくりと下に倒します。
ストレッチの方法
1. 椅子に座った状態で、片足のくるぶしを、反対側の足の膝近くの太ももの上に乗せます。
2. 背中が丸まらないように上半身を前に倒していきます。
3. 反対側も同様の手順でストレッチしましょう。
ストレッチのポイント
1. くるぶしの骨が痛い場合は、くるぶしを手で下から支えてカバーしてくださいね。
2. 背すじを伸ばします。猫背になってしまうとお尻の筋肉が十分に伸びないためです。
3. 上半身を倒すときは「深呼吸」を意識しながら、20秒間かけてゆっくりと行ってください。
次に椅子を使わない、もっと手軽に取り組めるストレッチをご紹介しましょう。
手順としては簡単ですが、やってみると効果的にお尻の筋肉に効いているのが分かります。
伸ばせる筋肉は最初の椅子を使ったストレッチと同じなので、椅子のあるなしで決めてもいいですね。
お尻のコリをほぐす4の字ストレッチ
ストレッチの方法
1. 膝を立てて座り、背中側に手をつきます。
2. 手でしっかりとバランスをとりながら、右の足首を左の太ももに乗せます。
3. ゆっくりと上半身を起こしていき、十分に伸びていると感じられるところで20秒間キープしましょう。
4. 脚をかえて、左右2回ずつ行います。
ストレッチのポイント
1. 左右の脚で「4の字」をつくるようにします。
2. 座る場所の材質によってはお尻に痛みがでるため、タオルやマットを敷くなどして坐骨やその周囲を傷めないようにしましょう。
2つのストレッチをご紹介しましたが、終わったあとは下半身が「ポカポカ」と温かくなり、足が軽く感じられませんか?
この2つのストレッチは普段使わない筋肉をほぐすだけではなく、同時にお尻の筋肉を働かせることにもなるので、日頃から短時間でも取り入れて、健康的なお尻を目指していきましょうね。
お尻は身体にとって大切なパーツです
今までお尻をもみほぐす意味が不明確まま施術を受けてませんでしたか?
お尻のこりは肩や首のこりと違い痛みを感じることが少ないので、自覚がないままこっているケースが多いのです。
本当はお尻が悲鳴をあげたいほど疲れ切っているのに、長時間の座りっぱなしの生活や筋肉のこりを放置することにより、さらにしつこい疲労の蓄積(こりの悪化)につながってしまう。
お尻のこりが慢性化すると、不快な症状が身体のいたるところに出てきます。
そうならないためにも、お風呂上りで筋肉が柔らかくなっているときや、リラックスタイムのときには、疲れた身体をほぐす意味もこめて、時間をかけてストレッチを実践しましょう。
痛みがでるほど無理をしようとするのではなく、深い呼吸を意識して、リラックスしながら行うことを心がけてみてください。
ストレッチで調子が良くならない場合は、ぜひプロの手技を受けに来てくださいね。
お待ちしております^^